SMAS(スマス)という言葉は、多くの人にとってあまり聞きなれないものかもしれません。
これは”superficial musculo-aponeurotic system”を略したものです。
スマスは、顔のたるみにも影響がある構造の1つといえます。
具体的には皮膚の深いところにある皮下組織と表情筋の間にある薄い膜で、コラーゲンで出来ているという特徴があります。
顔の皮膚の下には肉があり、骨があるというようなイメージを持っている人は多いでしょう。
しかしただ単にそれだけでなく、皮膚の下には表情筋や筋膜がシート状に広がっているのです。
コラーゲンが主な成分として作られていますが、加齢によって衰えるとたるみの原因となります。
年齢を重ねると顔のたるみやしわ、ほうれい線などが気になる場合が増えますが、その理由にはこの筋膜の衰えが影響しているのです。
さらにリガメントという膜組織が骨や筋肉、脂肪それに皮膚をつないでいます。
顔のたるみが気になる場合には、これらのSMASやリガメントに働きかける効果が期待できます。
エステサロンは、手技によってこれらに働きかけるフェイスリフト向けの施術も行われているのが特徴です。
肌の構造を知ってたるみの改善に役立てよう
年齢とともに気になってくる顔のたるみは、自分ではどうしようもないと思われることもあるかも知れません。
確かにコラーゲンで形成されているスマスが衰えることによって、誰でも顔のたるみが起こります。
しかし肌構造知る事で、改善させる方法を探したり対処したりすることができるはずです。
体の筋肉は、それぞれ違った筋膜で覆われています。
とはいえ顔の場合は、1つの筋膜で覆われているという違いがあります。
表皮から真皮、皮下組織そしてスマスさらに表情筋と重なっている構造がありますが、これらはリガメントで支えられているのが特徴です。
リガメントは人の顔に複数ありますが、特に代表的なものは7つです。
眼窩の上下や頬骨、そして上下の顎の位置やこめかみの上あたりなどにもあります。
筋膜自体のハリだけでなく、顔のたるみの状態はリガメントによる支えも重要となると考えられます。
エステサロンでおこなわれている施術の中には、これらの筋膜やリガメントの代謝を促進することを目的にしているものがあるのが特徴です。
そのためメスを入れることなくリフトアップをしたいと考えるのであれば、これらに働きかける手技を受けてみるのも良いかも知れません。